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好古庵
2021.10.18

鈴木大拙館10周年記念茶会

昨日は記念特別講演会として大宗匠様が「大拙先生との想い出」と題して1951年から何度となく大拙先生とお目にかかり、アメリカではお住まいもご一緒の時があり、その時々に先生が茶道の精神性を教えて行くことの大切さをお話しされたことなどの貴重なお話しを多くの皆様が拝聴されました。それに伴い本日は記念茶会を鈴木大拙館の思索空間に於いて、著書「禅と日本文化」の文中に出てくる、和らぎこそ茶の湯では最も大切な言葉を表しているとあることから、今回は大拙館として「和らぎ世界」と題して茶席を持たせていただきました。大宗匠様の「茶禅同一味」の御一行と大拙先生の書「玅用」(みょうゆう)とは言葉で言い表せない玅(たえ)なる用(はたらき)のことでそのことを「霊性的自覚」という。を掛けさせていただきました。10年前の開館記念講演も大宗匠様がなされ、呈茶をさせていただき10年後もこの様なかたちでさせていただいて茶席にもお出ましいただきましたことは、かけがえのない貴重な経験となりました。お越しいただきました皆様、大拙館の皆様、ご尽力いただきました皆様に深く感謝申し上げます。(北國新聞より掲載)