5月9日前田家菩提寺宝円寺にて加賀藩五代前田綱紀公300年遠忌法要、ならびに綱紀公を敬仰する松雲茶会10周年記念茶会が行われた。文化大名綱紀公は、今の文化の根幹にあたる当時の職人を育てる「御細工所」や工芸技術など標本としての「百工比照」などの偉業を残され、また京都より千利休居士の曽孫にあたる裏千家四代千仙叟居士を茶具茶堂奉行として加賀藩に招かれました。5月9日の綱紀公の祥月毎日にあたる当日は前田家十八代前田利佑様、加賀八家の方、近衛様、馳浩石川県知事、山出 保松雲会会長、宝生和英宝生流家元、蜂谷宗苾志野流若宗匠、各淡交会正副支部長、他流関連、美術館関連皆様などご列席をたまわりました。法要では神川秋徳ご住職のもと当初は千玄室大宗匠様の御供えの茶湯でしたが能登地震諸事情により大宗匠様より私が仰せつかり、僭越ながらも綱紀公に一碗を捧げさせていただきました。茶席は濃茶席、薄茶席と二席設けられ、濃茶席は私が持たせていただきました。全国からも大勢の方々にお越しいただきました。このように節目を催す事は、現在そして後世の人々に先人がされた業績が培われ、今の風土があることを伝えていくことは大切なことであり、この世の中、ますます重要なことではないかと思います。　　　　加賀藩五代前田綱紀公を敬仰する松雲会